ぎっくり腰


ぎっくり腰(ギックリ腰)は重い物を持ち上げた時に起こすイメージがありますが、 日常生活のあらゆる動作によって引き起こされます。

 

ぎっくり腰はレントゲン検査をしても骨や靭帯に異常は見当たりません。

 

そのため、ぎっくり腰は「原因不明の突発性の腰の痛み」と定義されているのですが、しいて言えば、一番ぎっくり腰の原因に近いのが全身の筋肉疲労です。 

 

ぎっくり腰になった患者様を問診すると、多くの方が連日の労働や睡眠不足で体力を消耗しています。

 

個人個人で痛みや疲労に耐えられる限界点の「閾値(いきち)」というものがあります。

 

右の図は閾値のイメージです。

 

グラフの線を上げる原因は疲労やストレスなどで、多少この線が上がっても、休憩を取って体力を回復させることで元に戻り健康な生活を続けられるわけです。

 

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しかし、過労や睡眠不足などが続くと体力が回復できないため、グラフの線は下がらず上昇を続けます。

 

ある日、閾値を超えてしまうと筋肉は固く緊張して動かなくなってしまい、その動かなくなった筋肉を無理矢理動かそうとするから痛みが発生します。

 

この筋肉の過緊張が腰に発生したのがぎっくり腰というわけです。

 

ポプラはりきゅう整骨院では、ぎっくり腰には鍼灸治療・操体法・テーピングなどを行います。

 

治療に当たって覚えておいていただきたいのが閾値を下回らないうちは激痛は治まらないということです。

 

閾値を超えている時の神経の状態は極めて感度が高く、過敏になっています。

 

ぎっくり腰初期に、どんな治療をしても痛み止めの薬を飲んでも変化がわかりにくいのはこのためです。

 

ほとんどはぎっくり腰になってから3~4日ほどで痛みのピークを迎えるので、ぎっくり腰は最初の処置が大事になります。

 

ぎっくり腰になると全く動けないほどの激痛があることも多く、そんな時に患者様に自宅での応急処置でしていただきたいのがアイシングです。

 

氷嚢(ひょうのう)やビニール袋に氷水を入れて患部を20分冷やしてください。その後40分肌を休めます。これがアイシングで、回数が多いほど炎症を抑える効果が大きいです。

 

最初の48時間は冷やすことに徹することで炎症を早く和らげることができます。

 

逆に温めるのは炎症がもっと強くなってしまうので、ぎっくり腰初期で温めるのは厳禁と覚えておいてください。

 

当日の入浴はシャワーで軽く汗を流す程度にして、長湯はしないようにしましょう。

 

お風呂で温めても大丈夫なのは3日後からです。

 


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